性犯罪を犯すのはどんな人なのか?年齢層や社会的地位、心理的背景まで徹底解説
結論
性犯罪の加害者は一様ではなく、「ペドフィリア型」「権力・地位型」「スリル・衝動型」「逆恨み型」といった心理的タイプに分類できる。割合としてはスリル・衝動型が圧倒的に多く、ペドフィリアや権力・地位型は数としては少数だが社会的影響が大きい。加害者の年齢は20代後半〜30代前半が中心で、社会的地位は低い層に多い傾向があるが、高学歴・高地位であっても発生する。共通する特徴は「認知の歪み」「共感性の欠如」「衝動コントロールの弱さ」である。
年齢層の分布
・単独強姦型の加害者は、犯行時の29歳以下が47.3%(うち19歳以下2.8%、65歳以上1.8%)、平均年齢は32.9歳
・性犯罪の初発年齢では、19歳以下12.9%、20〜29歳55.6%
・広範囲なデータでは、29歳以下、30〜39歳、40歳以上がそれぞれ約3割ずつ、平均36.8歳
→ 中心は20代後半〜30代前半だが、10代や高齢層も一定数存在する
社会的地位や環境背景
・児童性犯罪加害者には教育歴や職歴が乏しい、社会的地位が低い傾向が見られる
・若年加害者では、被害者と同等または上位の社会的地位のケースもある
・統計的には「低学歴・低職歴・社会的孤立」が背景にあることが多いが、必ずしも限定されない
心理的タイプと特徴
ペドフィリア型(嗜好性)
・子どもを性的対象とする嗜好性
・「子どもも望んでいる」などの認知の歪みが強い
・全体では数%と少数派だが注目度が高い
権力・地位型
・高学歴や高地位で「自分は捕まらない」と思い込むタイプ
・性的欲求よりも「支配欲」「優越感」を求める傾向
・大学サークルや企業幹部などで発覚すると社会的反響が大きい
スリル・衝動型
・社会的立場に関係なく多いタイプ。既婚者や会社員も含む
・「発覚しないスリル」「危険を冒す快感」に依存し、痴漢や盗撮に走る
・痴漢・盗撮など日常的な性犯罪はこの型が多数を占める
逆恨み型
・女性に相手にされない孤立感から恨みを募らせ、性犯罪に及ぶ
・「女性のせいで自分は不幸」と転嫁する歪んだ思考
・ネット上の女性憎悪言説や通り魔型の性犯罪で指摘されるが統計的把握は難しい
割合の目安
・ペドフィリア:数%程度
・権力・地位型:事件としては目立つが全体では少数
・スリル・衝動型:多数派で痴漢・盗撮の多くを占める
・逆恨み型:割合は不明だが一定数存在し、社会的孤立と女性憎悪が背景にある
心理的共通点
・性欲よりも「支配」「優越」「スリル」に結びつくケースが多い
・「相手も求めている」「自分は権利がある」などの認知の歪み
・共感性の欠如により被害者を人間として認識できない
・ストレスや環境要因が加わると再犯リスクが高まる
結論まとめ
性犯罪加害者は嗜好性・権力欲・スリル依存・逆恨みなど多様な心理構造を持つ。割合的にはスリル・衝動型が圧倒的多数だが、ペドフィリアや権力型は少数でも大きな影響を与える。年齢は20〜30代が中心で、社会的地位が低い層に多いが、上層の地位や高学歴でも発生する。共通点は認知の歪みと共感性の欠如であり、刑罰とともに治療的介入や再犯防止策が社会的課題となっている。
参考文献
・警察庁「犯罪統計」2022年度版
・日本性科学会「性犯罪と治療的介入」報告書
・法務総合研究所『性犯罪再犯に関する実証研究』2017年